節約志向で 焼きそばの玉人気 （不景気を象徴！）

　六月三日（水）

　五時半起床。

　昨晩も町内パトロールの後、ヒーローズ・シーズン3の第２話を観て寝る。

　話が込み入ってきた。

　しかし、最近、インフレ論が横行している。日本におけるインフレ論の現代的欠点はここ２０年来の労働分配率の問題。

　つまり、物価が幾ら上がろうとも給料は上がらないことである。

　一体全体、公務員人口が労働者人口の10％、非正規雇用者が40％、一部上場企業雇用者が3％の日本。

　この構造の中で、13％の給与所得者が恩恵に預かっても、幾かばかりの事か、ということである。

　やはり、この情勢を乗り切るためには円高、デフレ、社会資本の上部構造投資と下部構造投資しかない。

　家人の勧めで、読んでいた高杉良の暗愚なる覇者〈上・下巻〉―小説・巨大生保 (新潮文庫)を一昨日読み終わった。

　この作品は、　『巨大生保 王国の崩壊』として週刊ダイヤモンドに連載されていた。モデルは当然、日本生命、藤原会長は伊藤助成、鈴木社長は宇野郁夫である。
 
　この作品を読んで度し難い日本の企業体質、大生保体質を改めて知る。

　サラリーマンで居るのがこれほど嫌になる本もあるまい。

　この実態に吐き気を催すほどの衝撃ではあるが真に不快な本である。

　高杉良には何の罪も無い。

　昨日からまた、山岡荘八「織田信長」に取り掛かる。